統合失調症は治るのか

統合失調症は治るのかどうか、僕なりに考えたものを綴るブログです

統合失調症が回復に至るまで

おはようございます。ヨシオです。



統合失調症って一回病気になってしまうと、前兆期、急性期、休息期、回復期と経て、だんだんと症状が良くなっていくのが一般的ですが、なんせ陰性症状のある休息期、回復期が長いため、だんだん嫌になってきますよね。


そこで今日は私の統合失調症に至った重症化~回復までの一連の流れを紹介したいと思います。




①仕事と恋愛のストレスによる前兆期
当時私はホテルのフロントスタッフとして仕事をしておりまして、1日24時間+6時間くらいの仕事を2日にかけて仕事しておりまして、それを1日おきに繰り返していたら、鼻血が止まらなくなったり、職場で大泣きしたりとかなりやばい状態になっておりました。
さらに当時付き合っていた彼女が妊娠したのですが、私の子供ではないという話を暴露されましてさらに追い打ちをくらいました。




②妄想に取りつかれた急性期
その後、家で動画やらテレビを見ていたのですが、まるでその画面にいる人の会話の内容が私に向けて言っているかのようで、私のことをTVの人がしゃべってて怖い!と思い込むようになり、家から飛び出して、とりあえず遠くに行こうと思って駅に向かい、そこでお金が無かったことに気づき、物まね芸をしながらお金を稼いでおりました。
ちなみに物まねで1500円ほど稼いだことは今でも覚えてます。




③大暴れして医療保護入院
駅で物まねをしていくうちに、朝になり人が増えていきました。どんどん妄想がひどくなり訳の分からないまま暴れだしました。なんせ自分でも訳が分からないので何故暴れるのか何故苦しいのかも何もわからない状態ですね。で、そのまま警察を呼ばれて閉鎖病棟に直行して入院。




④閉鎖病棟で入院生活
最初は四肢拘束され暴れさせないような状態でしたが、すぐに解放され病棟内で自由に歩けるようになりました。しかし、歩こうにもよちよち歩きになるわ、呂律は回らない、思考もまとまらない、目を閉じると光が煌々と点滅するような誰がどう見たってヤバイ状態でした。そのときは統合失調症の重症患者扱いだったと思います。




⑤退院後の陰性症状により何もできない休息期
3か月入院し退院しましたが、先述の通りまともに歩けないしゃべれない、何かをやろうにもやる気もないし、やる元気すら起きないような状態が半年くらいは続いたと思います。その時にできることは「映画を20分くらいみる」「家族を会話する」「寝る」くらいしかなかったと思います。




⑥徐々に意欲がでる回復期
入院から1年後くらいでしょうか、デイケアに行こうと自発的に思い、朝起きて決まった時間にデイケアに向かってリハビリを始めました。そこでは簡単な作業療法を行っており、手芸やスポーツ、イベントのポスター作りなどに参加しながらコミュニケーションをとり、徐々に自分を取り戻しつつある感覚を得られました。




⑦就労に向けた行動をとりたくなった回復期
デイケアに行って半年くらいたった時に感じたのですが、ここは病気を少しづつ快方させるところであり、自分の人生の次のステップにはつながらない場所だと思い、就労移行支援所に申し込みをして就労に向けた活動をし始めました。就労移行支援所も簡単な講義?やエクセルでの入力作業、履歴書の添削などそこまで難しくない作業が多かったので、私も順調に回復していきました。




⑧就職から安定期へ
就労移行支援所からオープンですが大企業への就労がきまり、1日8時間・週5勤務・完全週休2日制で働くことになりました。最初はあまり期待されていなかったのですが、仕事自体がもともと好きなのと、言われたことを効率的に進められるタイプであり、さらにAdobeデザインソフトが扱えるのと、企画提案と企画書作成の経験があってか、かなり重宝されるようになりました。




と、ここまで私の統合失調症の推移を書き連ねましたが、最初は何もまともにできない重症患者が少しづつですが何かを積み重ねていくことで、一般の人とほぼ遜色のない状態まで働けるようになりました。




自分でゴールを決めず、常に目的をもって進んでいくことで人は少しずつ変わっていくのだと思います。